理学療法士
理学療法士について
当センターの理学療法について
理学療法では、0歳から成人期を対象に、発達の経過や身体特性に合わせた運動発達・姿勢適応・環境調整などライフステージに応じて適切な客観的評価を行い、個々の状態に合わせたリハビリテーションを提供しています。
乳幼児期から理学療法を開始することも多く、診断名の確定していないケースも含め、脳性麻痺、染色体異常、神経筋疾患、協調運動障害などの多様な疾患や症状に対応する必要があります。
また、整形外科的に手術の必要な方への対応については、三次元動作解析を用いて手術前後の客観的評価から方針・プログラムを立て効果的な治療を行うように努めております。
理学療法は、身体機能や運動特性など、筋・骨格や、運動そのものに向き合うといったイメージを持たれがちですが、当センターでは発達の視点を取り入れ、感覚面や認知面など総合的な解釈をもってアプローチしています。また、作業療法、言語聴覚療法、他部門と情報共有して統一した方針を立て、協働して実施するところが強みであると考えております。
理学療法場面では達成感や自己肯定感が高まるような関わりの工夫が必要となります。やる気を引き出す言葉かけや、悩みや不安に応じた適切な対応なども必要となるため、コミュニケーション能力や、遊び、おもちゃの知識など幅広い視点を持ち研鑽を積むことが求められます。
こども達の「できた!」といったかわいい表情や反応、ご家族のうれしそうな顔、生活場面での発達の様子なども日々実感することができるやりがいのある仕事であると感じております。
シーティング外来
週1回、ご本人、保護者立ち合いのもと、医師、理学療法士、作業療法士、製作業者が協働して補装具(車椅子、姿勢保持装置など)や日常生活用具(入浴補助用具など)の検討を行っております。
普段のリハビリテーション場面から身体特性を把握することで、ご本人の身体に合った、日常生活場面での使用を想定した作製となるように心がけております。
地域連携・支援
当センターは県内全域の方を対象としているため、各地域での生活や、各地域で医療を受けられている様子も確認する必要があります。
ご自身の生活地域で安心して暮らすことができるように、各地域の拠点病院等、小児のリハビリテーションを実施している病院とは、カンファレンスを実施して、方針やプログラムのすり合わせを行っております。
当センター医師からのレクチャーも実施し、小児リハビリテーションに対する知識や技術を双方向に高められるように継続して取り組んでおります。
また、NICUのある総合病院とは新生児フォローアップカンファレンスを実施し、早期産などのケースについて、経過やリハビリテーションの様子など情報交換を行い、各専門職が集まって出生から途切れることがないようなフォロー体制作りに尽力しています。
保育所等訪問事業
当センターの保育士とともに保育所等に訪問し、普段生活している場面を見せていただき、園で直接関わっているスタッフの皆さんとさまざまな情報を共有しながら、より快適に楽しく過ごせるための提案をし、スタッフの方々のご相談に対応させていただいています。
研究発表、講義・講演等活動について
当センターは療育を提供している県内唯一の専門機関のため、自分達が取り組んでいることの実績・成果をまとめて発信する必要があります。
各学術大会や研究会での発表をはじめ、様々な分野から依頼を受け、専門性を生かした講義、また療法士の養成校の学生を対象とした授業を行っております。
研修制度について
各職責に応じた研修制度を設定しております。特に新規採用職員については、見通しをもって段階的に取り組めるようにラダーを用いての研修を支援しております。
また、経験年数や達成度に応じて各専門職の知識、技術を高める研修への参加を支援しております。
専門知識だけでなく、社会人として、医療人として必要な知識を深めるような研修も人材育成活動として支援しています。
各療法士は知識や技術の研鑽に励み、より高度な医療を提供することに努めております。
センター内・部内研修について
医療に携わる者として必要な医療倫理研修、医療安全研修など年間を通じて計画、実施しております。
すべての研修が勤務時間内に受講することができるように支援しております。
学生・実務研修生の受け入れについて
小児リハビリテーションに従事する療法士を育成する目的として、各養成校から臨床実習生を受け入れております。
また、各地域の拠点病院で働かれている理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士を実務研修生として受け入れております。
関連リンク
募集案内
現在、理学療法士の募集はありません。